【2023/8/14 更新】
概要
2019年より、春日部駅の高架化に向けて工事が始まっています。
工事完了予定は、2031年。
春日部駅の構内には、東口と西口を行き来する通路はありません。
最短距離で行き来するには、駅から数百メートル離れている「踏切を渡る」or「地下通路を通る」必要があります。
地下を通るのは体力が必要です。
駅から一番近いところにある踏切は、通称「開かずの踏切」とよばれる「東武鉄道伊勢崎線第124号踏切」。
ピーク時には、1時間当たり53分遮断しているそうです。
んな、アホな!?って思いますが、埼玉県のオフィシャルページに記載されているので、本当なんでしょう。
春日部駅付近には、4箇所の「開かずの踏切」を含む10箇所の踏切があり、多くの歩行者、自転車、自動車の交通の妨げとなっています。特に、東武鉄道伊勢崎線第124号踏切(県道さいたま春日部線)はピーク時に1時間当たり53分遮断する開かずの踏切となっています。
東武鉄道伊勢崎線・野田線(春日部駅付近)
さすがに、そこまでヒドイ時に遭遇(そうぐう)したことはありませんが、上下線の行き来を示す指示器で、踏切を電車が通過して、一方の点灯が消えたかと思ってて、もう一方の通過中に、また一方が点灯して。。。の繰り返しは日常茶飯事(にちじょうさはんじ)。
春日部駅の東口と西口間の行き来の不便さの解消を目指した事業が、春日部駅の高架化になります。
駅を高架化することで、駅構内に東口・西口の通路が出来ます。
「開かずの踏切」も、こうなる想定。
31年度の完了を目指して、着々と工事が進められています。
工事中のフェンスには、イラストレーター「はた みすず」さんが描いてくれた、高架化後の春日部駅周辺のイメージイラストが掲示されています。
この心温まるイラストのように、春日部駅の高架化をきっかけに、活気ある「春日部」の町が形成されることを期待してます。
スケジュール
工事完了予定は、31年度。
まだだいぶ先ですね。
少しでも前倒しされることを期待したいところです。
全体の想定スケジュールはこんな感じ。
2019年3月 都市計画決定
2019年 工事開始
2023年2月4日 東口仮駅舎利用開始予定
2031年 工事完了予定
明確な計画が示されず→情報公開を!
大がかりな工事。
知名度の割りにいまいちパッとしない春日部が大きく生まれ変わる、絶好のチャンス!
市民としても、ものすご~く期待している事業です。
なのに!
駅舎の完成予定図や、駅周辺の開発計画などが一般公開されていないまま工事が進んでいるのがとても残念。
よく見る下記の図は、「(注意)このイメージ図はあくまで市が作成したものであり、関係者と調整したものではありません」と注釈があります。
最終的に、どんな完成イメージに向かって工事がすすんでいるのでしょうか?
まだ決まっていないのか、大人の事情で公開できないのか。。。
2023年1月4日、春日部市より、「新しい春日部駅づくりのアイデア募集!」がありました。
私もせっかくの機会なので提出しましたが、今頃募集して、十分反映できるものなのでしょうか!?
各項目の説明文も超ざっくり。笑
少なくとも、募集した以上、どういった案がでたのか、きちんと公表されることを期待します!
春日部の未来がかかった事業、市民が一体となって盛り上げるためにも、もっともっと情報をオープンにして欲しいところです。
2023年2月4日 東口仮駅舎利用開始
2023年2月4日、いよいよ春日部駅東口の仮駅舎が利用開始となりました。
外観
東口新仮駅舎の建設中の画像です。
向かって左側に見える三角屋根が2023年2月3日まで運用されていた春日部駅東口の駅舎。
1899年8月から2023年2月3日の124年間も活躍しました!
右側が春日部駅東口の新しい顔となる新駅舎です。
春日部駅の象徴だった、三角屋根がなくなるのは寂しいですが、未来に進むためには仕方ないと思うしかないですね。
また新しいシンボルが誕生することに期待したいと思います。
春日部駅東口改札の窓口には、春日部駅の駅員さんが作成した「卒業証書」が掲示されています。
「卒業証書
春日部駅東口駅舎殿
あなたは春日部駅東口としての全業務を終了する事を証します
令和五年二月三日 東武鉄道株式会社 春日部駅管区職員一同」
泣ける。。。
「しんちゃん&シロ」の行方
東口の三角屋根にいたしんちゃん&シロは、仮駅舎の看板に引っ越ししてます。
距離が近くなった分、身近に感じます。
新駅舎が出来たあかつきには、新宿アルタ前にあるような3Dディスプレイが設置されて、飛び出す「しんちゃん」が見れたりすればいいなぁ。
新駅舎(東口)
新駅舎東口構内図
東口の新駅舎には、トイレ・定期券販売所・エスカレーターが常設されます。
新駅舎東口改札
新駅舎の東口改札です。
改札を入ってすぐのところには、旧駅舎東口に対し、市民代表として「春日部駅東口商店会連合会」「粕壁商店街NEXT PROJECT」から「東武鉄道」宛の「感謝状」が掲示されています。
【1F】新駅舎東口改札までの連絡通路
旧駅舎から新駅舎東口改札までは①~⑤のルートで行けます。
【2F】新駅舎との連絡通路
2F連絡通路を通って、エレベーター or エスカレーター or 階段で、1Fと往来します。
【2F】コンコース
2Fコンコースには、正和工業のクレヨンしんちゃん看板があります。
広々とした2Fコンコース。
有効活用で臨時売店とか出来るといいですね。
【2F】新駅舎トイレ
新駅舎に新設されたトイレは2Fにあります。
エレベーター
エスカレーター
階段
旧駅舎東口
役目を果たした旧駅舎東口は仮囲いがされていました。
春日部駅の高架化に向けた工事概要
高架方式
東武野田線
内谷陸橋を超えたあたりから、八木崎駅のだいぶ近くまで高架路線になるようです。
東武伊勢崎線
内谷陸橋を超えたあたりから、八木崎駅のだいぶ近くまで高架路線になるようです。
路線
東武野田線のホームが「1面2線」から「2面4線」へ拡幅されます。
これにより、ホームは、現在の3面7線(うち2線はホームなし)から4面8線(伊勢崎線と野田線それぞれ2面4線)となります。
東武野田線のホームが増えるのはいいですが、単線区間を何とかしないとあまりメリットがないと思います。
全区間の複線化も検討していることを祈ります。
工事概要
仮路線を追加して、そこを使って、各路線を一時退避
→開いた路線から順次高架化工事
→高架化工事が完了したところから各路線を戻し
まとめ
大きく変わる春日部駅。
春日部駅といえば!の「東武ラーメン」は、一体どうなってしまうのか!?
今後の動きにも注目です。
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